どこへ行ったとしても

 

8年間もの長きにわたり、お世話になったシェアオフィス『まちでつくるビル』を卒業することになりました。そして母校のある京都へと移り住むことになりました。当時ただの生意気な若造だった自分をやさしく迎え入れ、根気強く育てていただいた皆さまに、深く深く感謝いたします。

入居者でセルフリノベしたり、3FメンバーでIKEAに行ったり、僕の机の両隣が結婚したり。いろんなことあったなあ。楽しく過ごしました。24歳の時に入居ですから、僕も歳を取るわけですね(笑)。もう若さだけでは乗り切れないことも出てきました。

 

 

もう思い出がありすぎてどこから手を付けて良いかわかりませんが、少なくともこの場所からたくさんの出会いがあり、仕事につながり、8年経って「岐阜でデザインやってる人」に少しはなれたかなと思います。このあともきっとたくさんの楽しいことがつくられていく場所であると僕は思っています。そこに居れないのは寂しいけれど。

どこへ行ったとしても、ここに居たことは変わらない。いつぞやに「岐阜原理主義」なんて言葉を聞いたのですが、きっと京都でも岐阜の人として生きていくのでしょう。aboutにも書いてあるとおり、お悩みがあればどこへでも駆けつけます。これからも楽しいことをつくろう。

もので溢れかえった自室で、藤井風さんの『帰ろう』を聴きながら「ああ、これからどう生きていこう」とドキドキワクワクしています。

 

 

2021.03.09
(今日さっそく宅配便の電話で、美殿町のワタナベですと言ってしまった)
渡邉 有希