コロナウイルスと教育

 

考えることがいっぱいあります。

僕が教鞭をとる京都芸術大学(旧称 京都造形芸術大学)では、前期の間オンラインにて授業を執り行うことになりました。このご時世でありがたいことに授業がひとつ増えて、手探りながらも授業し、合評まで行なえました。

学習期間が再編されてとんでもないハードスケジュール(3日で作品を完成させるなど)になってしまい、学生たちも不安の中で制作をしていると思うのですが、こういうときにこそ実りがある実感です。

 

突然の変更に対応できる柔軟性、対面授業と違って情報量が少なくなるので自分からヒントを取りに行こうとするガッツ、出来ないことを苦しんで合評後に涙する姿。教員のほうが勇気づけられます。そしてしっかり力をつけてやらないと思うのです。

 

いま教育に取り組んでいる学生たちは、一生得ることのできない学習様式だと思うのです。本当は望んでいない環境の中で、少しでも改善し、アップデートして、自分の居場所を作っていく。しかも自発的に。これが出来る人はきっと社会でも力を発揮するだろうと思っています。

京都で彼らにまた元気な姿を見せてもらえる日を心待ちにしています。きっともうすぐ。
大事なことは諦めないことだ。