つくるというよりは

 

またまた言葉の話になります。

 

僕の仕事をお話する際に、普段「つくる」という言葉よりも「手伝う」「寄り添う」という言葉のほうがしっくり来ています。
なぜならデザインは自身から生まれるのではなく、他者の悩みや言葉から生まれると思っているからです。

 

つまり悩みがある人のおかげで、自分は何かをつくることが出来ている。と思うのです。

 

でもこれは「たまごが先かニワトリが先か」のような話で、自分の中に「カッコいい(から作ってみたい)」「かわいい(から今度の仕事に使えるな)」という、つくりたい欲望がないと提案もできないということです。
もちろん僕のカッコいいとお客さまのカッコいいは違うので自分の感覚を無理やり当てはめることはないですが、かたちにするときにはどちらのカッコいいも分かって使えないといけない。

 

デザインってやっぱりむずかしい。でもそれが出来てお互いが「よかったね!」と言い合える瞬間が楽しくてしょうがない。
数学みたいに解けた瞬間がいちばん楽しいって言いますもんね。いま中学生や高校生に戻ったらもう少し主体的に勉強ができるのかな?(笑)