仕事がつながっていくこと

 

フリーランスで仕事をやっていると、仕事が仕事を呼ぶといううれしい状況があります。その中でも特に印象的だった昔話をひとつ。

 

大学時代に大変お世話になり、公私共に仲の良い先輩がいます(実は同じ屋号で少し活動していたことも)。その先輩が結婚するということで、喜んで結婚式に参加する事になったわけです。

彼はもともと同じ大学のASP学科という「美術館やアートギャラリーに所属するキュレーターや編集者を育てる学科(ものすごい要約)」にいました。なので友人は現在、編集者やコピーライターなどになっています。

そんな友人たちによって「披露宴の写真や記事を編集してデザインして印刷して、2次会の最後に配ろうよ」という企画が立ち上がりました。二つ返事で参加させてもらい、披露宴後に白金台のファミレスで鬼のように編集し、タクシーに飛び乗ってキンコーズ(24時間営業の受付が付いた印刷会社)へ向かいました。

2次会に参加したお客さまはびっくり。その時のうれしさは今でも覚えています。グラフィックとエディトリアルだけでなく、イベント的な演出もデザインの一部なんだなと思ったりしました。

 

 

それを高く評価してくれたのは、記事執筆を担当した友人の上司。たしかその時が初対面だったと思うんですが、「これって普通にサービスとしてできるんじゃない?」と気さくに声をかけてくださって、うれしかったのを覚えています。そこから数年後に合流して、長野にて「Classic.」という仕事につながっていきます。

 

大切な友人たちと集まって仕事をすると、こんな風に別のご縁へとつながっていく。僕が屋号として「集まる」という言葉を選んだのも、そのうれしさや楽しさを忘れないようにするためです。またどこかで集まって、一緒に仕事ができると良いなと思っています。